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want to be ...
第26章 Secret Story 大樹 × 杏奈
しばらく、その言葉の意味を理解出来ず。
「…?」
食べづらい…?
オムライスに食べづらい食べやすいって…
…あ!
ようやく理解すると、慌てて傍から離れた。
「ご、ごめんなさいっ」
「お前は食べねぇの」
…大樹さんが話しかけてくれた!
「あ…と、大樹さん食べてるの見てたら、
お腹いっぱいなっちゃいました」
思わず本音を口走り、ふと思い出す。
ん?何か…
大樹さん。
たいきさん…あ!
そういえば!
戸棚に、いつ置いてったのか大量のたい焼きと、蒼汰さんからの書き置きがあった事を思い出し、小走りでキッチンに向かう。
「大樹さん、これ見たら元気なるから。
機嫌悪そうな時とかやっといて」
…ほんと、犬ですか、その扱い。
ていうか、たい焼き見たら元気になるとかどういう事だろう…
…ってほんとに、たい焼きと大樹さん、似てるな。
そんな事を思いながら大量のたい焼きを見つめ、大樹さんのところまで持っていく。
「…た、大樹さん。こんなのありますけど
食後にいかがですか…?」
すると、オムライスの皿から顔を上げた大樹さんは。