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want to be ...
第26章 Secret Story 大樹 × 杏奈
興奮気味の心を何とか抑えて、大樹さんの前にオムライスを置く。
「お…お、お口に合うかどうか分かりませんけど…」
「…ありがと」
「!」
いちいち反応してきゅんきゅんしてるあたしを知ってか知らずか、
「いただきます」
と手を合わせて食べ始める大樹さん。
きゃー!いただきますだって!
可愛い!
しかも大樹さんの着てるパーカーの袖が長くて萌え袖になってる!可愛い!
このパーカー、美咲さんに着せたりするのかな!?
っていうか、左利きなんですね!?
それならその左手で、毎日美咲さんを乱して啼かせてるんですね!?
…なんて、1人で暴走してしまう。
すると、あたしをちらりと見上げた大樹さん。
「?」
首を傾げてみると、何事もなかったかのようにオムライスに視線を落として食べ続ける。
…な、何だったんだろう。
「…」
んー…。
大樹さん、噛む回数多いな…健康的。
それにしてもほんと、いつ見ても美麗で儚げな顔…
うっとりと眺めてると、食べる手を止めた大樹さんに流し目で見られる。
「…食べづらい」