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want to be ...
第4章 転機






キスでさっそく意識を飛ばされかけた後、アパートの最寄り駅を聞かれ、言うとタクシーを拾って乗せられてアパートに帰ってきた。


お金はまたも彼が全額払ってくれて、乱暴に腕を引かれてアパートの階段を上り、部屋の鍵をあたしに開けさせるとベッドに向かい、勢いよく押し倒された。


そして


「口答えは聞かない。もう一度言っておくけど…
俺はお前を美咲として抱く。
だからお前を美咲と呼びながら抱く。
それが嫌ならさっさとやめるんだな。
バカな高校生のウブで陳腐な恋愛感情に
付き合うほど暇じゃないんでね…」


バカな高校生の…って、あたしに向けて言った言葉?


残念でした…そんな槍のように鋭い言葉でも、今のあたしには通用しませんよ。


そんな言葉であたしは傷付かない…


「あたしは美咲です…」


上目遣いで、小さく呟いたあたしを獣のような瞳で見つめる蒼汰さん。


「美咲…ぶっ壊してやる」


それからあたしは…時間を忘れ、何度も意識を吹っ飛ばされイかされ、彼に身体を弄ばれ続けた。


気持ちいい


びっくりするほど気持ちいいのに、心はズキズキと痛んで悲鳴を上げていた。


なんて…哀れな人間だろうあたしは…


他の女の子の、代わりだなんて…


大勢の女の子のうちの、1人だなんて…


でも、いいんだ…あなたの為になるならあたしは幾らでも我慢する。


いくらでも美咲さんの代わりになってあげる。


可能性は限りなく0に近いけど、いつか、あたしを1人の女の子として、杏奈として見て、好きになってくれることを望んで…


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