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want to be ...
第29章 素直な気持ち 雫SIDE
「何でその女がいるのよっ!?」
「!?」
そ、その女!?
その!?
え、あ…あなた、ど、どなたですか…
「は?俺の女だからだけど?」
ヒステリックに叫んだ西野先生に、瑞季が平然と答える。
…え?
お、俺の女って…
「は…?…な、だって前…っ、違うって…、は…?」
かなり混乱してるらしい西野先生。
…いやいや、あたしも混乱。
どういう、事…?
瑞季にしがみつくと、体を抱き寄せられる。
「俺が自分の女だと思ってる女はこの子だけだけど?
つかお前も人の事言えねぇよな?
ばっちり証拠写真撮っちゃいましたけど」
「…!」
ころころと顔色を変える西野先生が恐ろしい。
「…バラすわよ。教師と生徒が付き合ってるって」
「…前から思ってたけどバカだよね?西野先生って。
こっちは証拠写真掴んでるんですけど」
「こっちだって掴んでるわよっ!」
「そっちの俺らの写真ってさ、一般的に見たら
誰と誰か分かんねぇ写真だよ?
こっちのは2人共ばっちり顔写ってる。見る?」
瑞季があたしの手からスマホを取り、ちらつかせる。
「いやぁ、随分歳の離れた人とヤッてんね」
あたしのスマホを見つめて(勿論写真フォルダも開いてないし、画面は真っ暗)バカにしたように笑う瑞季。