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want to be ...
第5章 関係
でも、蒼汰さんだけを受け入れ続けてるあたしの身体はもう蒼汰さん用の形になってしまっていて、こうして1日に何10回も抱かれても耐えられるようになっちゃってる。
そして。
今日は安全日でずっと中に出されてるからないけど…セフレにゴムなんてめんどくさいものしない、なんて言ってた蒼汰さんは、最初から、危険な期間はちゃんと避妊をしてくれていた。
「俺用だからな。他の男となんか使うんじゃねーぞ」
そう言って、びっくりするほどの量の避妊具の箱が入った某有名チェーン店の黄色いビニール袋をぶら下げてうちに来た蒼汰さん。
「お前の身体に何かあったら大変だろうが」
やっぱり、彼はどこか、優しかった。
…それに、心のどこかである危険を感じ始めてる。
あたしの身体は既に、蒼汰さん用になってしまってる。
だからもう他の人の身体なんて受け入れられないし、受け入れたくないんだ。
でも、もし蒼汰さんがあたしを必要としなくなって、抱かれる為に呼ばれなくなっちゃったら。
…あたしは、どうなっちゃうんだろう。
もし他に好きな人が出来てセックスしても、その相手が相当巧くないと絶対に物足りない。
蒼汰さんのセックスでないとダメになりかけてる…
これは、ヤバい…よね?
ぶっちゃけ、蒼汰さんとあたしの身体の相性は凄くいい…抜群だと思ってる。
でもいつかは、この恋に終わりが来る。
あたしは相性いいと思っても、蒼汰さんが思ってくれてるとは限らないし、何十年も同じ人を好きな人が、セフレのあたしなんかを好きになってくれる訳ないんだから…
再び眠気が襲ってきてゆっくり目を閉じると、彼の甘い声が耳に届いた。
「一昨日、◯◯って番組で紹介されてた。
そこの、7階の3番目の部屋。左からか右からかは、
…っふ、自分で考えて選べ」
再び目を開いて彼を振り向く。
「えっ…」
今のって…
「…っと、一昨日の番組?何の番組…?」
「さあな。夜9時くらいだったっけな」
「っ…7階の、左から3番目の部屋か
右から3番目の部屋ってことですね?」
「さあ…もう二度と言わねぇ」