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want to be ...
第5章 関係
自分に置き換えて考えてみると、…辛すぎる。
自分の思いに気付かない相手を前に感情を抑えなければならなくて。
思いを伝えたら相手が離れて行くと思うと怖くて。
彼女のことしか愛さない、女嫌いの彼氏に勝ち目がなくてどうしようもなくて…
蒼汰さんのセックスが穏やかな時は、蒼汰さんや美咲さんに何も起こってなくて、ただ呼ばれて何度か抱かれるだけ。
蒼汰さんのセックスが激しい時は、美咲さんに対する性欲の解消や美咲さんの彼氏に妬いてる時で、そんな時は泣いちゃうくらい激しく抱かれる。
でも、泣くほど激しく抱かれる時は…大抵、蒼汰さんも泣いてる。
美咲さんを思って、泣いてる。
「美咲」って、言いながら…
それを見て、あたしも思わず泣いてしまう。
あたしは泣く資格何てないのに…
でも蒼汰さんの悲痛な思いを受け入れようと懸命に、涙を拭ったり彼の首に腕を回したり髪を撫でたりして応えるんだ。
ようやく蒼汰さんが果て、途切れ途切れの意識を何とか手繰り寄せ、衰弱しきった身体をベッドに預けて深く息を吐いた。
今日だけで…何回したの?あたし達…
安全日だからって何度も中に出されちゃったし、たぶん凄い回数してる…
普通、セフレでも1日にこんなたくさんしないと思う…