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want to be ...
第6章 ヤキモチ






渡されていたカードをフロントに見せたらエレベーターに案内してくれたから、ここだと確信を持つ。


降りてきた箱に乗り、7階を押す。


…ここからだよ、あたし。


間違えたら全く他人の部屋ってことなんだから。


ポーン、と小さな音が鳴って扉が開く。


…うわぁ、綺麗…てか、広い。


1つの階に、6つしか部屋がないんだ。


…と、いうことは。


エレベーターを降りてゆっくり絨毯の上を歩き、通路の真ん中に立ち2つの部屋の扉を交互に見る。


…どっちか、ってことだ。


7003か、7004か。


…ん?そういえば…


どれだけ激しく抱かれても忘れる訳がない、蒼汰さんの失言を思い出す。


「間違えて、解消なっちまえ」


あたし達の関係の解消の条件は、美咲さんにあたし達の関係がバレること。


ただそれだけ。


じゃあまさか…どっちかの部屋が、美咲さんと美咲さんの彼氏が住んでる部屋だったりする!?


部屋隣なの!?


7003と書かれた扉にそっと耳をつける。


…何も聞こえない。


7004と書かれた扉にもそっと耳をつける。


…こっちも何も聞こえない。


そりゃあこんなに素敵なマンションだし、防音だよね。


…部屋番号とか書いてないのかな?


カードを裏返してみたり光に透かしてみたけど、ほんとに部屋の鍵なのかって疑問に思うほど情報が書かれていなくて。


しばらく2つの扉の間に立って考えて、もう一度同じことを繰り返して部屋を数え直してみたけど、やっぱりこの2つのどっちかだ。


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