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want to be ...
第6章 ヤキモチ
「いえ…男の人、でした。
上半身裸だったんですけど、凄くかっこよくて…」
そう言うと目を見開いた蒼汰さん。
…うわぁ待って、また思い出しちゃった。
あの綺麗な顔と胸板が頭から離れない…
「…め、めちゃくちゃかっこいい人でした。
あの人美咲さんの恋人…ですか?
ほんとに同じ人間なのかな…」
小さく呟き、顔を赤くして蒼汰さんから目を逸らす。
大樹さん…だっけ?
あたし、今まで生きてきた中であの人よりかっこいい男の人見たことないかもしれない…
あの2人が並んだらものすごく絵になりそう。
見てみたいなぁ…
凄いんだろうな、超美男美女だもん…
そう思ってると、ギギ、と音がして顔を上げる。
へ…何?今の音…
苦々しい表情を浮かべてる蒼汰さんを見て驚き、彼の名前を呼びかけた瞬間…
深く、唇を塞がれた。
驚いて固まるあたしの身体を強く扉に押し付け、舌を貪るように絡められる。
待って待って…何!?息が苦しい!
抵抗しようと身体を捩るけど、あたしの両足の中に長い足を差し込まれて、動くことが出来なくなる。
「…っふ、ぅんん…っ!」
飲み込めなかった唾液が、顎を伝って流れ落ちる。