この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
want to be ...
第6章 ヤキモチ
これはきっと…嫉妬のキス。
蒼汰さんは嫉妬してる時、こんなキスをする。
待ってよ…誰に対しての嫉妬ですか!?
美咲さん?大樹さん!?
上半身裸って聞いて、2人のその後を想像したから!?
だんだん身体の力が奪われてぐったりするあたしに更に深く舌を絡めてくる蒼汰さん。
ガクガクと震える足は限界を訴えてる。
…もう、ダメ…
崩れ落ちそうになったところで唇を離され、フワッと身体が浮いて我に返った。
お姫様抱っこされてる!
「…っぁ、はぁ…っ待っ…て、蒼汰さ…
っあの、あたし重いかっ…ひゃ!」
ドサッ、と柔らかいものの上に勢いよく落とされ、そこがベッドだということを知る。
面倒そうに着てたものを全て脱ぎ捨てる蒼汰さんを見て、少し焦る。
待って、いきなりセックスなの!?
部屋の中とかいろいろ見てみたいのに!
ていうか、ベッドでかっ!ふかふか!
焦って身体を起こそうとしたあたしの肩を押してベッドに張り付け、すぐに両腕を頭上で拘束して足の中に身体を入れて見下ろしてくる蒼汰さん。
「っ…」
…怖い。
無表情の蒼汰さんは見たことあるけど、怒ってても、こんな怒りを剥き出しにしてる蒼汰さんは初めて見た…