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want to be ...
第7章 解…消?
息が整って気分も落ち着くと、シンと静かになった空間が怖くなった。
あぁ…終わったな。
お互い干渉しないって約束だったんだよ。
あたしを選んで、なんて絶対言っちゃダメだったのに。
でももういいや…
どうせもう呆れられちゃっただろうし。
まだ言いたいことたくさんあるけど、あたし達…
すると耳元で、蒼汰さんが囁いた。
「…言いたいことは、それだけ?」
意外にも優しい蒼汰さんの声に驚いた。
何なんですか。
優しい蒼汰さんは慣れないって言ってるのに。
でも…
まだ言っていいなら、もう言いたいこと全部言っちゃいますから。
「だいたいおかしいですよ。
そんなに好きなら告白すればいいのに。
あなたの伝え方が間違ってるからじゃないですか?
ちゃんと恋愛として好きだってこと伝えないから
伝わらないんでしょ」
「美咲さんが殺人的に鈍いのは昔から分かってるんでしょ?
分かってるんですよね?ならどうして鈍い人でも分かる
伝え方しないんですか?意味分かんない」
「伝えたら離れてくとか思うなんて…あなたバカですか?
バカですよね?そんなことで離れてくような安い女を
好きだったんですか?または逆に、
媚びて股開くような尻軽女を好きだったんですか?
違うでしょ?バカじゃないの…
あなたがそんな男ならこっちだって願い下げですよ!」