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want to be ...
第7章 解…消?
ボロボロと涙をこぼして叫んで、荒い息を吐き出す。
あーあ、もう…
めちゃくちゃ言っちゃった。
言っちゃったよう…
完全に終わりだな…あたしの一世一代の大恋愛。
目星付けてる人なんている訳ないじゃん。
どれだけ言い寄られても…信じられないくらい、バカみたいにあたしはあなた一筋なんですよ。
もうこれ以上の恋愛は出来ない。
一生独身は覚悟してる。
だから…せめて最後は。
スルリと蒼汰さんの腕の中から抜け、ベッドを降りて振り返り、蒼汰さんを睨み付けた。
涙を堪えて、叫ぶ。
「…バカみたいに大好きでした。でももう終わりにします…
…あぁ、こういうことにしときます。
大好きだけど…大っ嫌い!さよならっ!」
そう言い捨て、大きな足音をたてて扉まで歩き、開けようとした時…
バンッ。
開きかけた扉が、後ろから伸びてきた腕によって閉められ、鍵までかけられた。
びく、とあたしの身体が震える。
紛れもなくその長い腕は蒼汰さんのもので。
すぐベッドを降りてあたしを自分の身体と寝室の扉の間に閉じ込めた蒼汰さんは、はぁ、と息を吐いた。
…もう!
意地でも扉を開けようとドアノブを引くあたしと、開けさせまいと扉を強い力で押さえる蒼汰さん。