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want to be ...
第7章 解…消?
当然、女のあたしが男の蒼汰さんに敵う訳なく、無力な自分に憤りを感じた。
そして突然、片手は扉を押さえたままもう一方の片腕でキツく抱き締められた。
「…何なんですか。離して」
「やだ」
「は?やだじゃない…離してください」
「離さない…」
あたしの首に顔を埋めて抱き締める力を増す蒼汰さんの腕から逃れようと力いっぱい身体を捩る。
「もうっ…監禁罪で訴えてやる!」
「杏奈…聞いて」
「離してっ!あたしは別の人と幸せな恋愛するのっ」
「杏奈、頼むから」
「やだ!目星つけてる人と付き合って
もっと優しく大事に抱いて貰うんだから。
見つめ合って愛してるって言って貰って
あたしも愛してるって言うんだもん!」
「っ…、杏奈」
「もうあなたとなんて終わったの!だから離してってば!」
「…杏奈!」
「もう呼ばないで!あなたなんかもうっ…」
「…杏奈、聞けって!」
「っ…!」
突然凄い力で身体の向きを変えられ深く唇を塞がれる。
キツく抱き締められて、深く深く舌が絡む。
蒼汰さんの舌を噛んでやろうとしても全く噛めそうにないくらい激しいキス。
飲み込みきれなかった唾液が溢れて顎を伝う。
力が…抜ける。
腰が抜けそうになると唇を離され床に崩れ落ち、口内に溜まった唾液を飲み込み荒い息を吐き出す。