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want to be ...
第8章 葛藤
「やっぱり俺にはお前だけなんだ。
俺のことまだ好きでいてくれてるよな?」
「杏奈だって俺のこと忘れられてないだろ?
俺のこと欲しくて堪らないよな?やり直そうよ」
「またいっぱいセックスしようよ。
杏奈、俺とのセックス大好きだっただろ?」
…かなりの自己中だったんだね。
あたしね、あなたが初めてあたしを抱いた時、避妊してくれなかったこともそうだけど、「外に出すから」って言ったのに中に出されて驚いて批判したあたしに向かって放った言葉、今でも覚えてるんだよ。
「はぁ?何喚いてんの?好きなら受け止めろよ。
中に出したくなるのは男の本能なの。文句言うなよ。
…あーでも妊娠はやめてね?責任とらないから。
俺ゴム嫌いなんだよね…面倒くせぇもん。
別に生でいいだろ?気持ちいいんだし」
100年の恋も冷めるよね…
あの時のあたしは好きだからって理由で許しちゃったけど。
許しちゃったあたしもバカだったけど。
デートとかでは優しかったけどセックスの時、ものすごく中出しに拘った暁くんに結局あたしが負けて、産婦人科で高いピルを処方してもらって、副作用に耐えながら毎日飲んだ。
毎回中出しされて、おかしいなって思ってたけど耐えてた…そしてあの日、騙されてたことを知り。
「最高」
暁くんは中出しし終えたあといつもこう言った。
''中出しさせてくれるから''最高って意味だったんだろうな。
「可愛い」
次に繋げるためのあたしのご機嫌取りでしょ?
本当…避妊させなかったあたしもバカみたい。
そんな奴と、ヨリなんて戻す訳ないじゃない。
どうせ都合のいい女の子ほしいだけでしょ。
とりあえずあたしならヤらせてくれるって思ったんでしょ。
もうあたしも子供じゃない…
蒼汰さんと暁くんの中出しは全然違うんだよ。