この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンバランスなsweet
第25章 繋がる気持ち

俺だけを見つめるその瞳に、何か思い詰めたような気配を感じて、思わずそう口にした。
―――俺、お前のこと大事にするから。
誰かの身代わりなんかじゃなく、紫乃が好きなんだ。ちゃんとありのままのお前を見詰めるから。
危なっかしいお前の側にいて、ちゃんと守ってやるからさ。
だから―――俺の方をみろよ。
そんな気持ちを込めて…紫乃のことを見詰めた。
ぶっきらぼうに言い放った真くんの言葉―――。
その口調とは違い、私を心配してくれるからの言葉で。
その裏側にあるのが、真くんの優しさだって知っていた。
―――ありがとう、真くん。

