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アンバランスなsweet
第26章 繋がった気持ち
「…ちょっ、おい!下世話だなぁ。……ヤッてねぇから!
―――すいません。詳しい話は帰ったら話します。はい。じゃあこれから署に戻るんで。じゃあ」
幸せなキスの余韻に浸っていたら、真くんの電話が終わった。相変わらずぶぅ垂れた表情のままの真くん。なんだかそれが可笑しくて、私はクスクスと笑ってしまう。
「何笑ってるんだよ、紫乃」
「なんか、真くん子どもみたいで、可愛いなって」
「……やっと両想いになれたのに、職場に帰ってこいっていうんだぜ。……拗ねたくもなるよな」
―――やっぱり拗ねてるんだ。
だって、それは……。お仕事だし、職場のひとだって心配してるだろうし、しょうがないじゃないんじゃ…。