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BLACK WOLF
第2章 甘い誘拐
そして、連れて来られたのは…。
「あ、あの黒埼さん…ここは…」
「どうぞ、硬くならずに寛いでください」
いや、寛いでくださいなんてそんなの無理な話だ。
だって、ここは…。
きらびやかなシャンデリアに、高級そうなお洒落なテーブル、その上に並べられた高級そうなティーセット。
内装も木目調で薄暗くて、執事みたいな人もいて。
ここは、イタリアのブランド紅茶の専門店。
まるで高級レストランのような雰囲気に私の体は硬直しっぱなし。
私みたいな田舎者でも知ってる有名なお店。
雑誌にも載ったことのある高級な紅茶専門店なのだ。
ほとんどの人はカウンターで市販の葉だけを買って行くが、実はこーして店内ででも紅茶を頂ける。
が、こんな高級な雰囲気で紅茶なんて飲めたものじゃないし、とてもじゃないが落ち着かない。
席は20席あるが、お客さんなんて疎らにしかいないし。
「黒埼様、ご注文はお決まりでしょうか?」
片手にクロスをかけたボーイさんが目の前には座る黒埼さんに注文を聞いていた。
スラスラと紅茶の名前を伝えるが、聞いたことのないブランドばかり。
畏まりました、とボーイが立ち去った。
「あの、あー…黒埼さん…」
「あぁ。私の知人が経営してる店です。たまにこーして使わせてもらってるんです」
「はぁ、そうですか…」
「さっきから顔色が悪いですけど、大丈夫ですか?」
そりゃ、貧乏学生がいきなりこんなところに連れて来られたら顔色も悪くなるよ。
ここに来るのにも高そうな外車に乗せられてたし。
「あ、あの黒埼さん…ここは…」
「どうぞ、硬くならずに寛いでください」
いや、寛いでくださいなんてそんなの無理な話だ。
だって、ここは…。
きらびやかなシャンデリアに、高級そうなお洒落なテーブル、その上に並べられた高級そうなティーセット。
内装も木目調で薄暗くて、執事みたいな人もいて。
ここは、イタリアのブランド紅茶の専門店。
まるで高級レストランのような雰囲気に私の体は硬直しっぱなし。
私みたいな田舎者でも知ってる有名なお店。
雑誌にも載ったことのある高級な紅茶専門店なのだ。
ほとんどの人はカウンターで市販の葉だけを買って行くが、実はこーして店内ででも紅茶を頂ける。
が、こんな高級な雰囲気で紅茶なんて飲めたものじゃないし、とてもじゃないが落ち着かない。
席は20席あるが、お客さんなんて疎らにしかいないし。
「黒埼様、ご注文はお決まりでしょうか?」
片手にクロスをかけたボーイさんが目の前には座る黒埼さんに注文を聞いていた。
スラスラと紅茶の名前を伝えるが、聞いたことのないブランドばかり。
畏まりました、とボーイが立ち去った。
「あの、あー…黒埼さん…」
「あぁ。私の知人が経営してる店です。たまにこーして使わせてもらってるんです」
「はぁ、そうですか…」
「さっきから顔色が悪いですけど、大丈夫ですか?」
そりゃ、貧乏学生がいきなりこんなところに連れて来られたら顔色も悪くなるよ。
ここに来るのにも高そうな外車に乗せられてたし。