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BLACK WOLF
第10章 深く、奥まで…
薄暗く、照明は天井に付いてる蛍光灯だけのコンクリートの室内で
獣のような鳴き声と、肌と肌がぶつかり合う乾いた音だけが響く。
狼が獲物の肉を食い破るかのように、私の体を貪ってる。
何度登り詰めても果てがない、終わりも見えない。
「も、おかしくな…ひっ、ああああっ!!」
「覚えとけ…お前が今イッたのは大切な幼馴染みでじゃない。俺の体でイッたんだってなっ!」
「あ━━━━━━━━」
一瞬
脳裏にハルちゃんの顔が浮かんだ。
けど、すぐに消えた。
真っ暗な闇に消えてしまった。
私の意識はそこで途絶えてしまったらしい。
黒埼さんの手によって、何度も絶頂を迎えさせられてしまったせいで脳が全ての思考を遮断してしまったかのように。
そして、まるでハルちゃんとの永遠の別れかのように。