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BLACK WOLF
第10章 深く、奥まで…
「お前は俺が買ったっ!俺のもんだっ!お前の残りの人生は全部俺のもんなんだよっ!誰にも渡すつもりはねぇっ!」
「あっ、もぅ…あぁぁっ!イク…イクぅ…ッ!」
「なのに、あの幼馴染みの男に勝手にこの体を触らせたのかっ!?」
「だめっ!だめぇぇぇっ!あっ、あぁっ、イッ、イクぅ…イクッ!!」
体を支えていた腕の力が一気に抜けて、上半身はガクンッと崩れ落ちてしまった。
額に冷たいコンクリートの感覚が伝わった。
しかし、崩れ落ちることすら許さないかのように襟足の髪を強く引っ張り顔を上げようとしてくる。
それどころか、腰の動きをやめてくれる気配もない。
「やっ、あっ、あぁっ!」
「言えっ!あの男の前でどんな顔して、どんな声で鳴いたっ!?」
ムリヤリ顔を引き上げられて、顔だけ仰け反ってるせいか呼吸器が圧迫されて呼吸も声も上手く出ない。
「やめ…あっ、苦しいっ!あぐ…っ」
「人のものに勝手にマーキングしてんじゃねぇよ…っ」
違う。
ハルちゃんとは何もなかった。
体には触れられたかも知れないけど、黒埼さんが思ってるようなことは何もなかった。
まさか、黒埼さん…
私とハルちゃんの間に何かがあったと思って怒ってるの?
自分の所有物に手を出されたから?
私は黒埼さんが買った人形だから?
「はっ、んぅっ、イッ、またイッ…あぁっ!」
「ハッ…あの男にもこんな姿を見せたのか…?」