この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BLACK WOLF
第3章 狼の牙
まるでどこかのお嬢様になったみたいだった。

高級そうなお店に高級そうな外車で乗り付けて、そばには素敵な紳士がいて

高級そうな紅茶を飲みながらの優雅な午後。

けれど、その後が思い出せない。

ここぞという時に思い出せないなんて、私のイメージが貧困なのか、あんな豪華な生活に慣れてないだけなのか。







「ん…」

「おはよう。お目覚めですか?」

「ん…え?…あ、黒埼さ…」

おはよう。って、もしかして私眠っちゃってた?

あんな大事な話の最中に眠っちゃってたの?



「やだ…、ごめんなさい、黒埼さん!あの…」




ギシッ!

「あっ、いた…」

慌てて体制を整えようとしたが、体が動かない。

正確に言えば体は動くが腕が動かない。

万歳をするような形で頭上に置かれてはいるが、そのまま動かせなくて、動かそうとすると手首が少し痛んだ。


ボーッとする頭と視界で必死に回りを見渡し状況を把握しようとした。


まず、今自分は寝転んでいる。

何処かに寝かされているみたいだけど、恐らくベッドだ。

で、黒埼さんは少し離れたソファで煙草を吸いながら寛いでいる。


で、私の腕が動かないのは━━━━━━


ギシッ、ギシッと嫌な音を繰り返す腕を見上げると



「━━━っ!!…なっ、何こ…」



私の腕は頭上で縄のようなもので一くくりにされていて、そのままベッドの柵に縛り付けられていた。

いや、そもそも何でベッドなんかに?

それにここどこ?





/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ