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BLACK WOLF
第14章 夢をみていた獲物
「もしかしたら、舞ちゃんの生活の面倒を見ようとしてくれてたんだろうかね。まぁ、さすがにそれは無理だけど」
「そ、だよね…」
「そうだよ~。あんな凄い人にはそれなりのお嬢様が嫁ぎに来るんだよ!ほら、あの…セ、セレ…セレブとかいうやつだよ!」
ドクンッ、ドクンッ
そうだよ。
あんな大きい豪邸を持ってて、高そうな外車に乗って、本社はL.Aにあって、お父さんの会社を建て直すだけのお金を貸してくれる凄い人。
そんな人の家に、血の繋がりもないただの女子大生が住んでるなんて…、バレたら大変な事になるに決まってる。
なのに、あの人は私を監禁してた。
でも、牢屋に閉じ込めるわけじゃなく立派な部屋やちゃんとした食事まで用意してくれてた。
私をムリヤリ奪いながらも、私の生活を守ってくれていた。
ドクンッ、ドクンッ
違う…。
あの人は私に酷い事ばかりしてきた。
あの人は最低な男だ。
私の気持ちなんて何1つ考えてない。
私の気持ちなんて…。
「黒埼さんは住む世界が違うお人だよ」
「……ねぇ、叔母さん」
「ん?何だい?」
「私のお願い、聞いてくれる?」
「そ、だよね…」
「そうだよ~。あんな凄い人にはそれなりのお嬢様が嫁ぎに来るんだよ!ほら、あの…セ、セレ…セレブとかいうやつだよ!」
ドクンッ、ドクンッ
そうだよ。
あんな大きい豪邸を持ってて、高そうな外車に乗って、本社はL.Aにあって、お父さんの会社を建て直すだけのお金を貸してくれる凄い人。
そんな人の家に、血の繋がりもないただの女子大生が住んでるなんて…、バレたら大変な事になるに決まってる。
なのに、あの人は私を監禁してた。
でも、牢屋に閉じ込めるわけじゃなく立派な部屋やちゃんとした食事まで用意してくれてた。
私をムリヤリ奪いながらも、私の生活を守ってくれていた。
ドクンッ、ドクンッ
違う…。
あの人は私に酷い事ばかりしてきた。
あの人は最低な男だ。
私の気持ちなんて何1つ考えてない。
私の気持ちなんて…。
「黒埼さんは住む世界が違うお人だよ」
「……ねぇ、叔母さん」
「ん?何だい?」
「私のお願い、聞いてくれる?」