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BLACK WOLF
第3章 狼の牙
「どうした?まだ痛むか?」

「ふ…ん、あぁぁ…」

耳も頭もボーッとしてちゃんと聞き取れない。

わかるのは下半身に感じる圧迫感と違和感。

気持ち悪いような、でも熱くて思わず声が漏れてしまう。

縛られてる手の感覚ももうない。

涙で前が見えないが黒埼の気配を顔のそばで感じた。

黒埼の吐息や前髪が鼻にかかる感じ。


「あっ、あぁんっ!」


黒埼が腰を打ち付ける度に何とも言えない感覚が体を駆け巡る。

激痛?苦痛?痛み?

もう、わからない…。



「も、やめてっ!あぁぁぁっ!」

「━━━━━━━━━っ!」




私は今何をしてるの?

私は今、どうしてこんなことになってるの?






涙と汗でぐちゃぐちゃになって

声も叫びすぎて喉が痛い。

両親の顔すらもう思い出せない。






「大丈夫。お前は俺の大事な買い物だ。これ以上ないくらい大事にしてやるから…」







私はモノじゃない。

涙も心も腐って何もかもなくなればいいのに。

そしたら、こんなに痛い思いも辛い思いもしなくて済むのに。



















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