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BLACK WOLF
第4章 その檻の中

「お前…」
「お、お願い…、ハルちゃんには何もしないで…。私は…」
覚悟を決めたように目を閉じた。
ハルちゃんの為なら、人形にだってモノにだってなる。
ハルちゃんは私の大切な幼馴染みだ。
「幼馴染みの為なら、こんな最低な男の人形になるか…」
目を閉じれば思い出すのはハルちゃんの笑顔。
最後に見た、母の最期を見送るために帰った故郷の山奥の川原で、私の頭を撫でてくれたあの優しい笑顔。
あったかくて、大きなあの掌。
もう、例えこのまま会えなくなっても…。
ガタガタ震える私の上から、黒埼はつまらなそうにさっさと降りてしまった。
何もされなかったことに一瞬ホッとした。
「今は許してやる。まぁ、時間はたっぷりあるし覚悟してるんだな」
「ハルちゃんに手は出さないって約束して…」
「心配するな。お前が大人しくしてれば幼馴染みには何もしねぇよ。せいぜい俺を楽しませろよ」
あははははははっ!!
高笑いを響かせながら部屋から出て行ってしまった。
私は体を丸めてベッドの上でガタガタと震えるしかなかった。
1人になった部屋、ベッドの上で私はこれからの自分のことを考えてた。
人形って…、きっと"そーいうこと"をするための人形なんだろう。
あんな男の手で…、ハルちゃんを守るために自分で決めたこととは言え私は…。
さっきまでドキドキしたこの部屋も、今はモノクロに見える。
寝転がった時に見上げた高い天井に真っ白な部屋。
この真っ白な檻の中で私はこれから飼われ続けるんだ。
あの男に…。
ハルちゃんに会いたいよ…。
「お、お願い…、ハルちゃんには何もしないで…。私は…」
覚悟を決めたように目を閉じた。
ハルちゃんの為なら、人形にだってモノにだってなる。
ハルちゃんは私の大切な幼馴染みだ。
「幼馴染みの為なら、こんな最低な男の人形になるか…」
目を閉じれば思い出すのはハルちゃんの笑顔。
最後に見た、母の最期を見送るために帰った故郷の山奥の川原で、私の頭を撫でてくれたあの優しい笑顔。
あったかくて、大きなあの掌。
もう、例えこのまま会えなくなっても…。
ガタガタ震える私の上から、黒埼はつまらなそうにさっさと降りてしまった。
何もされなかったことに一瞬ホッとした。
「今は許してやる。まぁ、時間はたっぷりあるし覚悟してるんだな」
「ハルちゃんに手は出さないって約束して…」
「心配するな。お前が大人しくしてれば幼馴染みには何もしねぇよ。せいぜい俺を楽しませろよ」
あははははははっ!!
高笑いを響かせながら部屋から出て行ってしまった。
私は体を丸めてベッドの上でガタガタと震えるしかなかった。
1人になった部屋、ベッドの上で私はこれからの自分のことを考えてた。
人形って…、きっと"そーいうこと"をするための人形なんだろう。
あんな男の手で…、ハルちゃんを守るために自分で決めたこととは言え私は…。
さっきまでドキドキしたこの部屋も、今はモノクロに見える。
寝転がった時に見上げた高い天井に真っ白な部屋。
この真っ白な檻の中で私はこれから飼われ続けるんだ。
あの男に…。
ハルちゃんに会いたいよ…。

