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BLACK WOLF
第5章 真っ白な壁

窓から差し込む日差しがだんだんなくなり、部屋が薄暗くなり始めた。

もう夕方か…。

あれから、ベッドに寝転びながらただ時間が過ぎるのを待ってた。

どれだけ時間が過ぎても何もかわらないのに。

それでも動く気にはなれなかった。

ホテルからずっと濡れたままの髪と、湿った体に纏ったこの真っ赤なワンピースのせいで体が冷えきってる。

まだ肌寒いけど、そんなのすらどうでもよかった。

…このまま、肺炎にでもなって死んでしまいたい。

しかし、どんなに辛くてもどんなに悲しみのドン底に突き落とされてもお腹は空く。



「おい」



ビクッ…



その声に驚き上半身を起こすと、黒埼がいた。

ドアを少しだけ開けて、顔を覗かせて

「晩飯。昼飯も食い損ねて腹が限界だ」

「…いい。食べたくない」

お腹は空いてる。

けど、食欲が出ない。

口に物を入れただけで吐きそうになる。

「いつまでそーしてる気だ?さっさと着替えて降りてこい」

「……。」

確かに、いつまでもこのワンピースってわけにもいかない。

ホテルでちゃんと体を拭かなかったせいで少し湿っている。

それだけを言い終えドアを閉めた黒埼。


…言うこと聞かなきゃいけない。

あいつの言うことを聞く、そーいう約束だ。

どのみち、私に逃げ場なんてないんだから。











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