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BLACK WOLF
第1章 黒い薔薇
目の前に立つその男性を男性をマジマジと見つめると


背が高くて、肌も白くて、明らかにこの田舎には不釣り合いな人だ。

外にいる人達が騒ぐのもわかる。

今着てるスーツも高そうだし、チラッと見えた外に止めてある車も外車だし…。

「あ、あの…、あなたは…?」

「生前、お母様に世話になった者です」

世話になった者って言っても…、こんな凄そうな人と母に何の共通点が?

私は隣にいるハルちゃんにコソッと耳打ちをした。

「もしかして、ハルちゃんの知り合い?」

「違うよ…、舞も知らねぇの?」



こんな山奥の田舎に住む母とどんな関係が?

明らかに怪しいこの男。

母との関係や母との共通点を聞き出そうとしたが


「すいません。今日は少し都合が付かなくて、また後日ご挨拶に伺います」

そう言い残し、男はさっさと家を出て言ってしまった。


「あ、あの…っ」

慌てて玄関まで追いかけたが
後を追いかけようにも車に乗り走り出してしまい、結局聞けずじまいだった。

というか、あまりに不釣り合い過ぎるその光景にその場にいた全員がぽかーんと間抜け面を下げてるだけだった。


「舞、マジで見覚えねぇのか?」

「知らない。っていうか、あんなインパクトのある人、こんな田舎で1度でも見かけたら絶対忘れない」

けれど、私はその男に一切覚えはない。




あんな、空気を張り詰めた獣のような目をした人なんて、見たことない。















けど、あの獣の目に見つめられた瞬間から、私の運命を変わり初めてたのかも知れない。


























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