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BLACK WOLF
第1章 黒い薔薇

こんな田舎にファミレスなんて気の聞いたものはない。
コンビニやテイクアウト系のご飯屋さんもないし、遊べる施設も何もなく不便なことこの上ない。
ハルちゃんだって東京にやり残した仕事があるはずなのに、こーやって私に付き添ってくれてる。
「今日は本当にありがとう。ハルちゃん」
「さっきから礼ばっかりで聞き飽きた」
ハルちゃんと2人で山を降りた街へと買い出しに行く準備を始めたその時だ。
「あれ誰だ?」
「何だ、この車…」
外が妙に騒がしい。
多分参列者の人達の声だと思うが、一体何をそんなに騒いでるのだろうか?
誰かが来たみたい、ということは聞いてとれるが
ハルちゃんと2人でその場から動けず立ち竦んでいると━━━━━━
「失礼します」
程無くして家の中に入ってきた男性。
ピキッと、空気が固まったような気がした。
真っ黒な髪のオールバック。
真っ黒なスーツ。
何も寄せ付けず、攻撃するかのような鋭い目線に、隙のない身のこなし。
この人、誰…?
その男性は私の方へと歩いて来ると
「この度は突然の事で何と言えばいいか…、お悔やみ申し上げます」
そう言って私に頭を下げた。
この人は、一体?
コンビニやテイクアウト系のご飯屋さんもないし、遊べる施設も何もなく不便なことこの上ない。
ハルちゃんだって東京にやり残した仕事があるはずなのに、こーやって私に付き添ってくれてる。
「今日は本当にありがとう。ハルちゃん」
「さっきから礼ばっかりで聞き飽きた」
ハルちゃんと2人で山を降りた街へと買い出しに行く準備を始めたその時だ。
「あれ誰だ?」
「何だ、この車…」
外が妙に騒がしい。
多分参列者の人達の声だと思うが、一体何をそんなに騒いでるのだろうか?
誰かが来たみたい、ということは聞いてとれるが
ハルちゃんと2人でその場から動けず立ち竦んでいると━━━━━━
「失礼します」
程無くして家の中に入ってきた男性。
ピキッと、空気が固まったような気がした。
真っ黒な髪のオールバック。
真っ黒なスーツ。
何も寄せ付けず、攻撃するかのような鋭い目線に、隙のない身のこなし。
この人、誰…?
その男性は私の方へと歩いて来ると
「この度は突然の事で何と言えばいいか…、お悔やみ申し上げます」
そう言って私に頭を下げた。
この人は、一体?

