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BLACK WOLF
第7章 獣のような目で
……考えてみれば

ここに来てからの私は酷いこともされたけど、大事にされてる瞬間もあった。

最低な男だと考え込んでて冷静になれなかったけど、食事やお風呂、この部屋も服も化粧品も全て黒埼が用意してくれたものだ。


私が自殺未遂をした時も、だ。

あれは、黒埼の優しさ?

"勝手に死ぬことも母親の元へ行くことも許さない"

あれが、本当に黒埼の本心?




だったら、どうしてあんな酷いことをするの?

ムリヤリ私を奪ったり、監禁したり、大学や仕事を辞めさせたり、どうして酷いことばかりするの?





黒埼さん…。

あなたは一体何なの?

どうして私を手元に置いておくの…?

どんな理由で…?





止む気配のない雨と雷。

この雨音が嫌な考えを一掃してくれてるような気がした。






時間だけが過ぎていく。

弱まる事なく降り続ける雨。

雷の音は聞こえなくなった。






時計の針が10:00になろうとした時だ。

カチャ…と、1階からドアを開ける音が聞こえた。

恐らく玄関のドアが開いたのだろう。


しばらくすると、話し声まで聞こえだした。

ここからじゃ上手く聞き取れないけど、多分帰宅した黒埼さんとハウスキーパーの酒井さんが何か話してるんだろう。


またしばらくすると


ガチャ、今度は私の部屋のドアが開く音。


そして━━━━━

「また泣きべそか?」

顔を上げるとそこには黒埼さんがいた。

いつもの流れだ。




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