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煮詰めたシチュー
第1章 雑記 恋とゆで卵
『俺のことはいいよ。
それより、彼氏が心配なんだろ?』
『そうなんですよね・・・』
テーブルに視線を落とすチアキ。
不安なのでしょう。
なんとなくかわいそうな感じがして、何か言ってやった方が良さそうに思いました。
『俺なりの意見でいいか?』
『はい、聞かせてください。』
ジョッキを空けたチアキは私に眼を合わせ、居住まいを正しました。
この人はこういう所がすごく可愛らしい。
私は言いました。
『チアキも遊べばいいんじゃないか』
私は最高の助言をしたと思いましたが、チアキは怪訝な顔つきで首をかしげていました。