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煮詰めたシチュー
第6章 雑記 夢の、また夢

そんなお国事情を話しながらクリスはずっと私の手を握っています。どうも私は彼に気に入られたようでした。
クリスは美形で¨イイ女¨なのですが、やはり妙な違和感があってしっくりきません。
殴り合ったら負けるかもしれない彼の非常に大きな手も私には脅威でした。
それより驚くべきはクリスの上手な日本語です。
おかげで特に知りたくもなかったスリランカのお国事情を知ることができました。
コミュニケーション上手な彼らの使う日本語は真に流暢で美しく、そこらの日本人よりはるかにまともな日本語を話すのです。
クリスは日本語学校に通っていると言ってましたが、その対応力と会話の内容に彼の聡明さを感じずにはいられませんでした。

