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煮詰めたシチュー
第6章 雑記 夢の、また夢

クリスはユーモアのセンスも抜群なので、下ネタがメインとはいえ私もチアキもよく笑わせてもらいました。
ただ、どうも彼らの発するギャグには自虐的な悲壮感が漂っていて、腹の底から笑うにはいささか気が引けるのです。
ド派手に騒ぐのですがトーンにマイナー調が練りこまれているというのか、社会的少数派の負い目というのか、もちろん私たちがお客だからというのもあるでしょうが、幾分控えめな姿勢をとっている印象があるのです。
おそらく彼らは前に出ないことで辛うじて居場所を確保しているのでしょう。
言い換えれば、彼らを前に出させない社会があって、ゲイはそれを受け入れ、言いたいことも自主規制している。
なんとなくそんな印象を受けるのです。

