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煮詰めたシチュー
第7章 パソコン画面に描かれたシュールレアリスム
妻はざるに移した枝豆を私の前に置いて『はい、どうぞ』と言います。
私の夢は音声もリアルに再現されますからそんなことではダマされません。
――――(ふんっ、なにが¨どうぞ¨だ夢魔め!)
天井を見て目をパチパチさせてから、もう一度画面に目をやるとやっぱり名前がある。おかしい。
バイアスのかかった心理は猜疑的です。
着ている服をさわったり、首をぐりぐり廻したり、咳払いをしたり、椅子に座り直したりしました。
身体の操作系はすべてが思い通りです。