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煮詰めたシチュー
第1章 雑記 恋とゆで卵
相談したいことがあるということで、ある女性から呑みに誘われました。
彼女は仕事熱心で、見掛けも気立てもいい才女です。
その昔、わりと大き目の仕事で彼女に助けられたことがあり、話を聞くぐらいお安い御用というわけで、駅前で待ち合わせて行きつけの居酒屋に足を向けました。
彼女の相談事にはよくつき合います。
この前に会ったときは『イイ感じの男がいる、付き合うかどうか迷っている』といった内容の話でした。
その時は『自分の感性に従うのが一番』と何の足しにもならない助言をした記憶があります。