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煮詰めたシチュー
第10章 雑記 哀しい病
子供たちのスポーツは子供たちのためにある。
それが大前提です。
たとえば、一流サッカーチームの下部組織を見ればわかります。
そこには子供を叱りつける指導者はいません。
彼らは指導を職業にして賃金を得ていますから、チームを強くできなければクビになります。
お金を貰っている以上、強くする責任があるのです。
こういった指導者はプレイヤーの能力を引き出すために手を尽くします。チームの主体はプレイヤーだということが前提になっているからです。
子供を怒鳴りつけて縮みあがらせても、指導者には何の利益もありません。
つぶさに見つめ、要所で声をかけ、決して選手のモチベーションを下げるようなことはしません。