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煮詰めたシチュー
第1章 雑記 恋とゆで卵
グラスを空けてお代わりを注ぎ足したあと、チアキは彼氏のことを話さなくなりました。
為にならない助言に愛想を尽かしたのか、答えを出すのは自分だと思い直せたのか、それは解りませんでした。
下町のナポレオンを空にした後、茶漬けでしめて居酒屋をあとにした私達は、チアキの馴染みのゲイバーで終電まで騒ぎました。
チアキは私の聞いたことの無い、恐ろしく早口の曲を振り付きで唄い、私はスリランカから出稼ぎで来たという絶世のオカマ君と、十八番のボンジョビをシャウトしました。
ここでも思うことがありましたが、ゲイバーでの事はまた後日書きたいと思います。