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煮詰めたシチュー
第4章 ホラーな男
建築現場での職人同士の作法や付き合い方といった、その世界での呼吸の仕方をこの人から教わりました。
一人住まいだった私をいつも気にかけてくれて、食事に呼んでもらったり、大工道具を譲ってもらったり、当時の私にとって本当に有難い存在でした。
もちろん私がセンスの無い仇名で呼ぶようなことはありませんでしたが、¨山ちゃん¨¨大ちゃん¨と呼び合う間柄のお付き合いをさせてもらっていました。
小さなことを気にせず、分け隔てなく誰とでも付き合いをするこの人が私は大好きでした。