この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
散る華如く
第8章 決意したこと
「紗羅さま、話とは・・・?」
「わたしは・・・彼ら人間を殺して、お母様とお父様の復讐をするつもりはないの。」
「「・・・!!」」
それにひどく動揺する鬼たち。
「それは・・・貴女が人間を愛したからですか?」
「それもあるかもしれない。でもそれ以上に、わたしが人間を殺したくないの・・・」
「ここで復讐したら、人間たちのしてきたことと同じになってしまうから。」
「ごめんなさい、一人にしてくれる?」
「はい・・・紗羅さま。」
彼等が去っていく。
***
「わたしは瑠花たちが思っているほど、立派な女鬼じゃないのに・・・なぜ・・・?」
「ねぇ、お母様。どうしてわたしは鬼の姫なの・・・?なぜときわさん達は仇なの?たとえ・・・」
「たとえわたしが人間でも、仇敵に変わりはないのに・・・!!」
ぽた、ぽた、と墓石に涙が落ちる。
声を押し殺し、紗羅は泣いた。
溢れる哀しみに身を任せて。
「わたしは・・・彼ら人間を殺して、お母様とお父様の復讐をするつもりはないの。」
「「・・・!!」」
それにひどく動揺する鬼たち。
「それは・・・貴女が人間を愛したからですか?」
「それもあるかもしれない。でもそれ以上に、わたしが人間を殺したくないの・・・」
「ここで復讐したら、人間たちのしてきたことと同じになってしまうから。」
「ごめんなさい、一人にしてくれる?」
「はい・・・紗羅さま。」
彼等が去っていく。
***
「わたしは瑠花たちが思っているほど、立派な女鬼じゃないのに・・・なぜ・・・?」
「ねぇ、お母様。どうしてわたしは鬼の姫なの・・・?なぜときわさん達は仇なの?たとえ・・・」
「たとえわたしが人間でも、仇敵に変わりはないのに・・・!!」
ぽた、ぽた、と墓石に涙が落ちる。
声を押し殺し、紗羅は泣いた。
溢れる哀しみに身を任せて。