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第4章 疑念

次にメールを読み返してみた

メールはサイト登録者のみしか使えず
メールで作者と読者の間でやり取りが
出来るシステムになっていた

小説にはレビューとして感想や意見など
コメントとして残せるのだけれど

自分だとバレるはずが無いけど
エッチな小説を読んでいると思われる
感想を多くの人の目に晒されるのに
なんとなく抵抗があったりして

メールで個人的に作者と読者で
感想や意見のやり取りをするのもあった

メールを開くと件名、内容の下に
送信者の名前がありそれをクリックすると
送信者のマイページに移動して
プロフィール情報が見れる仕組みになっていた

メールを開いては送信者のプロフィール確認の
チェックをメールの数だけ一通りしていたけど

内容のほとんどは小説の感想が多く
その他は作品についての質問や意見など
どれも小説に沿った内容ばかりで
高並だとわかるメールは見当たらなかった

プロフィールに関しても
性別と年齢のみが公表されてるかくらいで
ほとんどが非公開で未記入なのが多く

こちらも高並と特定に至るような手掛かりは
何一つ掴めなかった

一通りチェック作業を終えて

(たまたま偶然だったのかな・・・)

(もし同じ小説サイトを見てたとしても私が春季咲良だってバレるはずないわ)

（気のせい、気のせい）

そう裕子は心の中で思い
気持ちをたまたまの偶然で気のせいと納得させて

また寝室へと眠りにいった