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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第6章 傘ふたつ
しゅーちゃんに押し倒されたあの時、俺はしゅーちゃんの親友じゃなくて、セフレになったんだ。
そして、毎回泣いて嫌がった結果、捨てられた。
もう親友には戻れない。
鼻がツーンとしてきて、慌てて下を向く。
目をしばたくと、涙が雨に混じって草むらに落ちていった。
「はっけーん!」
突然、背中に衝撃が走って、俺は危うく転びそうになる。
振り返ると、他校の制服を着た女の子がいた。
片手にはビビットピンクの水玉傘、もう片方の手はこっちに向かって突き出されている。
どうやら俺はこの子に突き飛ばされたらしい。
そして、毎回泣いて嫌がった結果、捨てられた。
もう親友には戻れない。
鼻がツーンとしてきて、慌てて下を向く。
目をしばたくと、涙が雨に混じって草むらに落ちていった。
「はっけーん!」
突然、背中に衝撃が走って、俺は危うく転びそうになる。
振り返ると、他校の制服を着た女の子がいた。
片手にはビビットピンクの水玉傘、もう片方の手はこっちに向かって突き出されている。
どうやら俺はこの子に突き飛ばされたらしい。