この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第8章 泡のようにはじけて
痛みを含めて全部、忘れたくない。
それがしゅーちゃんの与えてくれたものなら、全て。
俺は、どうあがいたって、しゅーちゃんのことが好きで好きで好きで仕方ないんだ。
「まぁ、そうだよね」
苺香はあっさりと体を起こし、髪をかきあげて溜め息を吐いた。
そして、申し訳なさそうに笑う。
「ごめんね、若葉のこと試して」
「ううん、俺の方こそ」
ぎこちなく笑うと、苺香が俺の頭をぽんぽんと撫でた。
指先で涙をぬぐってくれる。
それは異性としてではなくて、友人としての温もりだった。
それがしゅーちゃんの与えてくれたものなら、全て。
俺は、どうあがいたって、しゅーちゃんのことが好きで好きで好きで仕方ないんだ。
「まぁ、そうだよね」
苺香はあっさりと体を起こし、髪をかきあげて溜め息を吐いた。
そして、申し訳なさそうに笑う。
「ごめんね、若葉のこと試して」
「ううん、俺の方こそ」
ぎこちなく笑うと、苺香が俺の頭をぽんぽんと撫でた。
指先で涙をぬぐってくれる。
それは異性としてではなくて、友人としての温もりだった。