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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第8章 泡のようにはじけて
その日はリビングのソファで寝ることにした。
親に外泊することを連絡したら、あっさり「男の子だねぇ」の一言で許可された。
苺香ももうひとつのソファにタオルケットを持ち込んで、そこで眠るつもりらしい。
自分の部屋に行っても大丈夫だよって言ったけど、おしゃべりしたいからここがいいそうだ。
「……にしても、柊もバカだなー。マイカも相当バカだけど」
仰向けになってクッションを抱きしめながら苺香が言う。
「何が?」
「柊にとっては、マイカってきっと若葉の身代わりだったんだ」
「……どーゆーこと?」
親に外泊することを連絡したら、あっさり「男の子だねぇ」の一言で許可された。
苺香ももうひとつのソファにタオルケットを持ち込んで、そこで眠るつもりらしい。
自分の部屋に行っても大丈夫だよって言ったけど、おしゃべりしたいからここがいいそうだ。
「……にしても、柊もバカだなー。マイカも相当バカだけど」
仰向けになってクッションを抱きしめながら苺香が言う。
「何が?」
「柊にとっては、マイカってきっと若葉の身代わりだったんだ」
「……どーゆーこと?」