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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第8章 泡のようにはじけて
「さっきユーワクしたのもね、それで若葉が楽になるならって思ったから。まぁ、柊にはザマーミロって感じだけどね。だって、苺香が若葉を取っちゃえば、それって最高の復讐でしょ?」

確かに、そんな事態になったら、しゅーちゃんには痛烈な皮肉になるだろう。

苺香がソファから起き上がってこっちへやってくる。
座っている俺の前で膝をつき、下から見上げるようにして顔を覗き込んできた。

「ねぇ、若葉。柊に、ちゃんと好きって言いなよ」

「でも……」

苺香はまっすぐ、正面から俺の目を見た。
つやつやと光る瞳の表面に、泣きそうな自分の顔が映っている。

「きっと、何かが変わるから」

彼女の言葉は、俺の胸に一直線に刺さって来る。

すぐに頷くことは出来なかった。
そんな自分が情けなくて、苦しくて、俺はかすかに首を振る。

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