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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第11章 雨は止んで
「んっ……」

再び唇を重ねると、若葉は鼻に抜けた声を出した。

あ、やばい。
勃ってきた。
寝起きだっていうのもあって、反応が早い。

「若葉……いいよな?」

顔を真っ赤にしてぼんやりしていた若葉が、きょとんとしてこっちを見る。
顎をしゃくってベッドを指すと、俺の意図を悟ったのか、首筋までゆでだこ状態になる。

「しゅーちゃん、熱下がったばっか……」

「汗かいたら完全に治るかも」

にやりと笑うと、若葉が困ったように眉をしかめる。
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