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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
しゅーちゃんの体が離れていく。
その手がケータイの充電器をコンセントから引きちぎるようにして抜いた。
細いコードがあっという間に俺の手首に巻き付いてくる。
「ちょっ……え? えええっ?」
腕を拘束し終えると、しゅーちゃんは体重をかけて俺の足を押さえこんできた。
もともとの体格差に加え、これでは完全に身動きがとれない。
「しゅーちゃん、何考えてっ……!?」
でたらめに巻き付いたコードが手首に食い込んで痛い。
力を込めてみても、全然外れない。
その手がケータイの充電器をコンセントから引きちぎるようにして抜いた。
細いコードがあっという間に俺の手首に巻き付いてくる。
「ちょっ……え? えええっ?」
腕を拘束し終えると、しゅーちゃんは体重をかけて俺の足を押さえこんできた。
もともとの体格差に加え、これでは完全に身動きがとれない。
「しゅーちゃん、何考えてっ……!?」
でたらめに巻き付いたコードが手首に食い込んで痛い。
力を込めてみても、全然外れない。