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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
「じょーだんキツいって!」

「冗談でこんなことすると思ってんの?」

低く奥底から響く声。
しゅーちゃんの目は人を傷つける興奮に冷たく輝いている。

怖い。
こんなしゅーちゃん知らない。
傘を持ってくれていた時の優しい空気は、もうどこにもない。

ズボンが下着ごとずり下げられる。

目眩がした。
恥ずかしい場所があらわになる。

「やだ! いやだ! しゅーちゃん!」

乾いた、少し冷たい指先が、俺の性器に直に触れる。

「やっ……!」

しゅーちゃんの指が動く。
俺は慌てて唇を噛んだ。
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