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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
「なぁ、若葉の好きな奴って誰?」

「ふ、あ?」

しゅーちゃんの言葉に、俺は涙で霞む目をしばたいた。

しゅーちゃんは真剣だった。
すがりつくような表情で、俺に尋ねてくる。

「おまえが好きなのって、どんな奴?」

そんなの、言えるわけない。

男のくせに、男が好きだなんて。
それも相手がしゅーちゃんだなんて。

きっと軽蔑される。
幼なじみのフリをして側にいることも出来なくなる。

そんなの、絶対に嫌だ。
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