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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
だけどしゅーちゃんの手は止まらない。
それどころか、ますます速くなる。

「もうやだぁ!」

「だから、言ったらやめてやるよ」

俺は首を振りたくる。

許されるのなら、俺だってとっくに言ってる。

でも言わない。
絶対に、言わない。

さすがにしゅーちゃんは傷ついた顔をした。

「そんなに俺には隠しておきたいのか?」

それとも、と、ほの暗い表情で笑う。

「もっとこーゆーことして欲しいから黙ってんの?」

「ち、が……あっ!」
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