この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
「はぁっ……!」
腹の空気を吐き出しながら、俺は信じられないものでも見るかのように、白く濁った液体を眺めていた。
しゅーちゃんの手の中に、しゅーちゃんの目の前で、出してしまった。
「う、あ……」
ぼろり、と、ひときわ大きな涙が目尻からこぼれ落ちていく。
「……はは、マジで出した」
しゅーちゃんは手の平の粘液を見つめ、唇の端を吊り上げた。
優しくとけるように微笑みながら、しゅーちゃんは汚れた手を俺の頬になすり付けてくる。
俺は目を閉じてそれに耐えた。
鼻をさす、生臭い匂い。
腹の空気を吐き出しながら、俺は信じられないものでも見るかのように、白く濁った液体を眺めていた。
しゅーちゃんの手の中に、しゅーちゃんの目の前で、出してしまった。
「う、あ……」
ぼろり、と、ひときわ大きな涙が目尻からこぼれ落ちていく。
「……はは、マジで出した」
しゅーちゃんは手の平の粘液を見つめ、唇の端を吊り上げた。
優しくとけるように微笑みながら、しゅーちゃんは汚れた手を俺の頬になすり付けてくる。
俺は目を閉じてそれに耐えた。
鼻をさす、生臭い匂い。