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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
 



――しゅーちゃんが好きだ。




6月の終わり。
細かな雨が降っていた。

雨は嫌いじゃない。
だって、しゅーちゃんと同じ傘に入って帰れるから。

学校の下駄箱に目当ての人物を見つけて、俺の頬が緩む。

間宮柊。
同じマンションに住んでる、俺の幼なじみ。

背が高くて、頭が良くて、かっこよくて、俺の自慢の友達。

そう、友達。
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