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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
しゅーちゃんは壁にもたれるようにして雨を眺めていた。
チタンフレームの理知的な眼鏡のむこう、やや垂れ目がちの瞳が、気だるそうに外を見つめている。

「しゅーちゃん」

声をかける。
名前を呼ぶと、それだけで心が丸く、柔らかくなる気がした。

「……若葉」

しゅーちゃんは壁から体を起こしてこっちを向いた。
その些細な仕草だけで、俺の胸は高鳴る。

「ごめんね。委員会が長引いちゃって」

「いーよ、別に」

しゅーちゃんはあまりニコニコするタイプじゃないし、口数も少ない。
怒っていると勘違いされることもあれば、クールだと騒がれることもある。
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