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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
気持ち悪い。
お腹が苦しい。
吐きそう。
ふと、マンションのエントランスで待ち伏せしていた女の子を思い出す。
ねぇ、しゅーちゃん、俺もあの子と同じなの?
大勢のうちの一人?
ただ身近にいたから、手っ取り早いから、気が向いたから、押し倒してみただけ?
俺はしゅーちゃんのことが好きなのに。
特別な、たった一人になりたかったのに。
苦しい。
体も心も苦しいよ、しゅーちゃん。
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