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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
好きだよ、しゅーちゃん。
酷いことをされても諦められない。
そんな俺は、浅ましいのだろうか。
チャイムが鳴って少ししてから、がちゃり、とドアが開く。
中からしゅーちゃんが出てきた。
その目は少し見開かれていて、なんで俺がここにいるのかを問いたげだった。
俺は笑う。
いつもと同じように。
「おはよう、しゅーちゃん。学校に行く時間だよ。今日こそ傘忘れないでね」
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